2020/07/07
茅葺(かやぶき)の断熱屋根?
こんにちは 工務課の山根です。
以前はふらっと旅に出る事が趣味でしたが、新型コロナウイルスの影響で休日もステイホームを続けております。
過去に岐阜県の白川郷へ行った時の写真ですが、合掌造りの屋根の葺き替えをしていました。

初めて見る茅葺屋根の茅の量にびっくり!
調べると1棟で約1万本の茅が使用されるそうです。
※茅葺屋根とは、茅を材料として葺く家屋の屋根のことです。茅とは、ススキやヤス、カルカヤといったイネ科の多年草を屋根材の総称として茅と呼びます。

その歴史は古く、縄文時代の竪穴式住居で茅葺き屋根が用いられていました。

☆茅葺屋根のメリット☆
・断熱性が高い
・吸音性が高い
・通気性が高い
・保湿性が高い
多くの茅を使用する事で分厚い空気の層ができるため、冬は室内の温度を保って暖かく、夏は太陽熱を遮って涼しいというところです。
昔の人々は超高断熱屋根の家に暮らしていたのですね。
日本では、高度経済成長と共に住宅需要が高まり大量の住宅が建てられました。しかしその住宅性能は残念ながらあまり高いものではありませんでした。
耐震性は向上していますが、住宅の断熱性能はまだ世界から遅れをとっています。
日本でも高断熱住宅に住む事があたりまえになってほしい。
そんな時代になる事を思い描きながら、技術面での勉強をしっかりしていきたいと思います。
今回は断熱に関してスポットをあてましたが、断熱と気密はセットで考えて施工しなければ危険です。この続きはまた次回にて。