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住まいの訪問記

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2021/01/19

時の間

年月を経て味わい深く、温かく
「故郷の家」に成熟した住まい。

しなやかな木と力強い石柱、異なる素材が融和したこの家は、
現在ここで暮らすE様ご夫婦の息子さんが建てたもの。

いずれ一緒に暮らす息子さん家族のために、大切にきれいに暮らしてきたご夫婦。
12年の月日を経て、家は味わい深くなり、しっくりと暮らしに馴染む「故郷の家」となった。

絞丸太の見事な床柱は、旧宅のものを再利用。
長年暮らしに寄り添ってきたこの床柱は、家族の歴史と思い出を今に伝える。
これから先、さらに味わいを増しながら、子どもに孫にと受け継がれていく。

床脇の違い棚はご主人収集の美術品に合わせ造作されたもの。
床の間の掛け軸と同様に季節や気分によって模様替え。「和」に親しむ大切な空間だ。


やさしい風が通り抜けふわりとカーテンを揺らす。
素足に馴染む桧の床、やわらかく降り注ぐ光。


お気に入りのカップは夫婦の会話を弾ませる。

 

階段を上がった奥の部屋にずらりと並ぶのは音楽CD。ご夫婦は二人とも歌が大好き。

気の合う友人たちを招いて一緒に楽しむこともあるという。

「午前中は庭の手入れが日課です」とご主人。
権、金木犀、クロガネモチ、月桃など自慢の庭には生き生きと育つ木々の姿が。
奥様と庭を眺めて過ごすひと時はご主人の心をほっと和ませる大切な時間。

庭に面して立っている石柱はご主人が一目見て気に入ったもの。

暮らし始めて12年、気づけばこの家はいつの間にか夫婦のお気に入りだらけに。
二人で紡ぐ穏やかな日々は、これからも続く。

2008年6月竣工 E様邸