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構造・工法

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原工務店の家づくりの基本は「ハラテック工法」です。

家が持つ最も大切な使命、それはそこに住む人の生命財産を守る事です。ですから家は強いことを義務付けられていると私たちは考えています。その上でより快適で健康的な空間を提供できるよう研究・開発を進めてきました。私たちの提案する「ハラテック工法」は高温多湿で四季がある日本の気候風土に合った木造在来軸組工法の良い所を生かし、尚且つ木造工法の欠点を補っている当社オリジナルの工法です。「モノコック構造」「ハラテック21」「高性能フェノールフォーム断熱材+構造用パネル」「一体打ちベタ基礎+基礎断熱」をベースにより耐久性、耐震性に優れ、高気密・高断熱で冬暖かく夏涼しい、快適で健康に配慮した住宅を実現しています。もちろん「長期優良住宅」は基本仕様でクリアしています。


モノコック構造

ハラテック工法による建物は高精度のフレームにパネル(構造用面材「モイス」)を打ち付けてある、非常に剛性の高い構造を採用しています。このモノコック構造は軸組工法とパネル工法の長所を組み合わせた工法です。地震や台風などの外力を受けた場合、軸組構造では一点に荷重が集中しますが、モノコック構造では力が面全体に分散されるため強度が飛躍的に向上します。
従来の在来工法では現場の作業が多く、完成度が職人の熟練度に大きく左右されるという課題を持っていました。
また、現場作業が多くなると工期が長くなることをはじめ、近隣の方への騒音や大量のごみが発生するなどのデメリットがありました。

ハラテック工法では主要な構造材は工場で事前にプレカットされ金物まで取り付けた状態で現場に運ばれます。そのため、施工は効率化され施工ミスを防ぐとともに工期の短縮化、スピードアップにもつながっています。
ハラテック工法では剛床仕様を採用しています。一階床もしくは二階床部分の梁に厚さ28mmの構造用合板を打ち付けて、面と軸を一体化させたモノコック構造を完成させています。このため建物にかかる外力を耐力壁にバランスよく伝え分散させることができ、建物の歪みや変形を防ぎます。こうしてフレームに壁面、床面、屋根面まで全体にパネルを張ることによって完成されたモノコック構造は水平方向の剛性までもしっかりとした強度を確保しています。


構造材

ハラテック工法では軸組に使う構造材に120mm(四寸角)のエンジニアードウッド(構造用集成材)を採用しています。エンジニアードウッドは厳選された木材をラミナ材(厚板)に一度加工した後、積層接着して製品化された材木です。エンジニアードウッドは精度の高い新しい工法にはなくてはならない材料といわれています。


集成材

加工の流れ

エンジニアードウッドは無垢材と比較して下記のようなメリットがあります。

  1. 木材の大きな欠点(割れ・死に節など)を除去し分散するため安定した品質と高い精度を有しています。
  2. 製造過程において板材の段階で乾燥が十分になされるため含水率の管理がしやすく反りや狂い、割れなど木材が持っている弱点を補っています。*1
  3. 目的通りの強度と大きさの材料を得ることができるため木材を無駄なく十分に活用できます。
  4. 同一樹種とくらべ強度が高いことと、強度を均一化できることも高いレベルでバランスの取れた構造躯体を実現できます。

また、このエンジニアードウッドはシックハウス規制法の最高等級をクリアしている材料ですので有害な物質の放出などはほとんどなく安全です。

*1 通常無垢材の場合含水率20%以下で乾燥材として流通していますがエンジニアードウッドの場合含水率15%以下で管理されています。この含水率は木材が含んでいる水分の割合を表しているものです。木材は伐採後も変形するのですがその最大の原因が木材の中に含まれる水分なのです。一般的にこの含水率が25%から20%程度に乾燥する時に最も割れや反り、狂いが生じやすいといわれています。この変形は建物の経年変化を起こす原因となり強度や気密性にも大きな影響を及ぼす可能性が高いため私たちは強さと高気密性能を優先させてエンジニアードウッドを標準採用しています。


構造用面材 モイス

ハラテック工法ではモノコック構造をつくるためのパネルとして構造用面材「モイス」を採用しています。一般的な在来軸組工法の木造住宅に非常に強い構造躯体をつくり出します。
また、

  1. 非常に燃えにくいこと
  2. 主成分が天然鉱石であるため、最終的に土に還る安全素材であること
  3. 製造過程でも接着剤などの有機溶剤を使用していない事
  4. 透湿性が非常に高いため他の建材を含めて腐食に耐えること

が特に魅力的な特徴です。
MOISS


ハラテック21

ハラテック工法の骨格である軸組は接合部全てを自社開発の高性能木造軸組工法用緊結金物「ハラテック21」*2で締め付ける強靭かつシンプルなつくりです。
従来の木造住宅の接合部は木材を欠きこんだ上で断面欠損をつくり、それを埋める形の「ホゾ」を組んでいます。これは技術的に難しく職人の腕に影響を受ける部分でもあります。

プレカット化が進んだ現在ではこの部分のデメリットは解消できているとも言えます。が、最も私たちが懸念していたのは最も負荷がかかる構造部分の強度を著しく損なっているという点でした。このため、地震や台風などにより外力が接合部に集中すると歪みや変形が発生しやすくなっていました。ハラテック工法ではハラテック21を採用し接合部の欠損部を少なくし緊結接合することにより強靭な構造体をつくります。安定した良質なエンジニアードウッドとの相乗効果でさらに堅牢な構造躯体を実現しています。

認定試験場での耐力実験では最大15tの荷重に耐え従来の接合金物と比較して約3.5倍の強度を得られる結果が出ました。ハラテック21の特徴としては各部を接合した後に引き寄せ金具を締め付ける機能がある事です。
この機能によって部材同士を密着させわずかの隙間も生じないより強固な緊結が完成します。これは他の金物にないハラテック21の大きな特徴で特許を取得しています。
また、他の特徴として金物本体が構造材に隠れてしまうので意匠性のある仕上げが可能となっていることと錆びにくく強度にも優れているダグタイル鋳鉄を使用し表面には耐熱耐腐食性に優れたジオメット®処理を施しているため錆による内部までの腐食はおきないことです。

*2 特許第3645361号

ジオメット®処理

ジオメット®処理とは環境対応型で水系の処理液を使用して行う水系完全クロムフリーの商品です。製造工程上もその皮膜中にもクロム化合物を一切使用しないため自然環境や作業環境にも優しい表面処理と言えます。

ジオメット®はNOFメタルコーティングスグループの登録商標です


高性能断熱材 高性能フェノールフォーム断熱材「フェノバボード」

ハラテック工法は高耐震・高耐久・高気密な家を実現するとともに、高性能フェノールフォーム断熱材「フェノバボード」を採用することにより高断熱住宅をつくります。
このフェノバボードの最大の特徴は高い断熱性能にあります。業界最高クラスの熱伝導率は0.019W/m.k。一般的に良く使われている住宅用高性能グラスウール16K90mm(0.038W/m.k)とフェノバボード45mm(0.019W/m.k)を比べると一目瞭然です。他の発泡系断熱材と比べて経年劣化が極めて少ないことも大きな特徴です。年月の経過とともに体積が減少し隙間を生んでしまうと断熱性能が劣化するとともに壁内結露の原因にもなりかねません。また、燃えにくい事、ノンフロンの為人にも環境にもやさしいことも特徴になります。


フェノバボード


一体打ちベタ基礎+基礎断熱

ハラテック工法ではベタ基礎を標準採用しています。まず現地の地盤調査から基礎造りは始まります。高低差、境界ポイント、周辺近隣の環境等をチェックにした上で、スウェーデン式サウンディング調査(もしくはスクリュードライバーサウンディング試験)で土地の硬度耐力、地層の構成性質など把握して基礎形状を決定します。調査の結果によっては地盤補強や基礎補強の提案をします。
ベタ基礎とは建物下の地盤全体に鉄筋を配置しそこへコンクリートを流し込み鉄筋コンクリート全体で建物を支える構造です。地震や台風などの衝撃を効果的に地盤に逃すことができ、特に軟弱地盤の地域で最大の効果を発揮します。ハラテック工法では地盤全体と外周部の立ち上がりにそれぞれ150mmのコンクリートを一度に流し込みます。このことによって一切の切れ目なく基礎が一体化し、高い強度で建物を支えます。又、コンクリートの下部には防湿(構造材の腐朽、鉄筋の腐食)防蟻の為のシート*3を施工します。

*3 当社では防湿・防蟻素材にターミダンシートを採用しています。ターミダンシートはシロアリに対して忌避性・速効性・残効性の全ての性質を持つビフェントリンを使用した安全性の高い優れた防蟻・防湿シートです。

また、ハラテック工法では床下も室内環境と考え基礎断熱方式を採用しています。基礎に通気口を開けないためより強い基礎を実現するとともに、室内の空気環境と一体化することで床下をより理想的な環境にする(湿度が無用にあがらないようにする)工夫を兼ねています。