木の天井がやさしく包み込むダイニングキッチン。
間接照明の光が天井に沿って広がり、時間帯や季節によって、空間の表情が静かに移ろいます。

無垢材の床や造作家具は、住まいに自然と溶け込み、
食事の時間も、何気ない会話のひとときも、穏やかに受け止めてくれます。
素材そのものの質感を活かし、落ち着きのある空気感を大切にしました。

キッチンからダイニング、そして奥へと続く空間は、
ひと続きでありながら、光の入り方や天井の高さによって緩やかに性格を変えています。
奥まった場所には、静かに過ごせる居場所を設け、
住まいの中に「動」と「静」のリズムを生み出しました。

日々の暮らしの中で、ふと立ち止まり、深呼吸できる場所があること。
木と光、そして余白を丁寧に重ねることで、
時間とともに味わいが深まる住まいとなりました。